5/23あさイチ:心理学でハッピー人付き合い について整理(井ノ原さんお疲れ様でした)
今日は休みだったのであさイチをフルでリアタイしましたが、
メイン特集の構成が中々にとっ散らかっていたので自分が混乱しないよう整理するため、そしてとっ散らかった構成を視聴者が誤解しないよう軌道修正しようと奮闘する井ノ原さんに敬意を表して折角ブログも有ることだし記録しておくことにした。
メイン特集の内容はこちら↓
1.学問としての心理学に対する偏見に警鐘を鳴らす
視聴者からのFAX1「(心理学は)占いのようなものだと思っている」
視聴者からのFAX2「心理テストやコメントなどを見てもあまり当てはまらない」
心理学専門家・斎藤さん「いまだに心理学がこれほど理解されていないとは…」とショックを受ける偏見が入ったFAXに対して
井ノ原さん「学問としての「心理学」とよく雑誌などに載っている占いや心理テストとは切り離して考えるべき」
2.立場や背景が違う事例を同列に語ること、立場や背景が違う人が事例をそのまま鵜呑みにして実践してしまうことに警鐘を鳴らす
・アドラー心理学「課題の分離」*1を「他人の要求に無理して付き合う必要はない」と要約して実践した事例として2つの事例を紹介
A.ネットでアドラー心理学を体現していると噂される堀江貴文氏の事例
「隣に居た見知らぬ人が話しかけてきたけどそのままスルーしていた。対応していたらこの人と無駄な時間を過ごさなければならなくなるかも。他人のためだけに生きているわけではないし、他人がどう思うか考えていたらキリがない。全部対応していたら自分が大変」
B.あさイチ制作側が提示した事例
「ママ友からのお誘い。本当は行きたくないけど関係が壊れるから…と断りづらい。が、アドラーの教えに従えば、行きたくなければ断ればいい。」
井ノ原さんからの指摘
・行くか行かないかで惑わされて自分が制限されるのは良くないと思う。だったら行かなければ良い。という考えは分かる。
・だが、「知らない人から話しかけられてスルーした」と「ママ友から誘われたけど行かなかった」は同列の事例として語るのは違うと思う。*2。
・堀江さんの場合はいいと思うけど(知らない人から話しかけられた事例だから)、知り合いから話しかけられたら答えるべきだと僕は思う。ママ友に話しかけられてスルーするのはアドラー心理学とは違うのでは。
アドラー心理学専門家の八巻さんから
・堀江さんとアドラーの考え方は完全には一致していない。スルーするというのは「ある程度相手に対して誠意を持って、今は相手できませんよ?」という事はいいと思う。
→井ノ原さん:アドラー氏も堀江さんもスルーしても大丈夫という心の強さが
あるからいいけど、ママ友がママ友同士の付き合いでそれを
そのまま鵜呑みにして実践するのは危険だと思う。
(やってることは)無視だから。
スルーという行為にフォーカスが行きすぎてよくわからなくなってきたけど、いくら「課題の分離」とか「嫌われる勇気」とか言っても最低限相手に誠意を持つ/相手を立てることは必要で、知り合い(ママ友同士)に対して完全スルーというのは相手に誠意を持った行為とは言えないからやり方を考えるべき、自分が相手から何を思われても大丈夫ならスルーという方法をとればいいと思うけど。ということかな…?たぶん…
専門家斎藤さんから
・アドラーは人間関係が1番大切だと言っている。空気を読む事が求められるあまりどんどん自分の意見が言えなくなって窮屈になってきたところに「嫌われたっていいんだよ、嫌われる勇気を持ちなさいよ」と言ったから非常にウケたんだと思う。
(柳澤さん:本音をちゃんと言いなさいよ?ということですよね??)
ただ、本当に嫌われてしまったらどうなんですかね…???
有働さんからの指摘
・アドラーの本を読んだ時、「すごいな、やろう!」と思ったけど、いざ日本の社会で実践するとなると難しいところが沢山あるのではないか。
3.全体の流れを知らず、都合のいい部分だけを局所的に切り出して真似することに対して警鐘を鳴らす
スタジオでアドラーの教えを短い言葉でまとめたものを紹介
・嫌われても平気
・涙には目的がある
・褒めない子は育つ
・性格は変えられる
・自分で選んだ不幸
・劣等感が生む幸せ
ゲスト:村上知子さんからの意見(何か気になる言葉はあるか?という問いに対して)
・私は褒められたいので、「褒めない子は育つ」はちょっと意味がわからない。どう育つのか気になる。
アドラー心理学専門家の八巻さんから「褒めない子は育つ」についての説明
・アドラー心理学では「褒める」=「評価されている」と定義。「評価」=「上から下へ評価している」という考え方。
・アドラー心理学では「横の関係」を大事にしている。横の関係で対等な人間関係を作って行きましょうと言っている。対して、「褒める」=上から下への「縦の関係」だという考え。したがって、ずっと上から下への縦の関係である「褒める」教育をしていると思春期になると反抗される。
井ノ原さんからの指摘
・これは、自分の子供に対しても同じ目線で接しましょうという事ですよね?
・大人から見て子供に対してを「すごい!」と思ったら褒めればいいんですよね?
・この言葉だけ見たら今の日本の人たちは、「じゃあすごくても(一切)褒めない!」と勘違いしがち。そういう事ではないんですよね?
八巻さんからの回答
・その代わりに、アドラーは「勇気付け」という技法を説いている。
→井ノ原さん「(アドラー心理学の中身を)全部見ないと駄目なんですよね!
ここ(=抜粋したワンフレーズ)だけ取るからみんな!!」
ほんとそう思う。
…アドラー心理学関係の書籍は未読だけど、アドラー心理学を取り上げるには時間が足りなさすぎたと思う。
・「心理学」自体の紹介
・ミラーリングや相手のしぐさを行動心理学から判断云々等の「心理テクニック」
・子育てのイライラ解消のため合図の作り方
と、色々テーマがあったけど、限られた時間に全部やろうとするあまり上っ面だけ掬い取る形になって、言葉が悪いけど「ちょっと流行ってるって聞いたから取り上げてみました」みたいな印象に感じてしまったのが勿体無い…どれか一つに絞った方がよかったのでは…と素人ながらに思ったのでした。
こうやって整理してみても掴みきれないし、専門家の方が放送中に説明していた言葉で全て補完されたはずもないだろうから「嫌われる勇気」読んでみようかな…