【ネタバレ有】 MURDER for Two 覚書

5/27 MURDER for Two を観て来ました。

予備知識全くのゼロ(いつもそうだけど)、1回のみの観劇なので中身は薄っぺらいですがこのまま記憶がこぼれ落ちてしまうのはあまりに勿体無いので記録しておこうと思います。
ほぼ坂本さんの事ばかりですがご了承ください。

シンプルだがおしゃれな一室のセット、中央にはグランドピアノ、セット替え無し、登場人物は10人以上なのに板の上に立つ役者はたったの2人という潔さ。観やすい。
話が進むテンポや台詞回し、結末までの持っていき方、キャラの切り替え…とても緻密で小気味よく好みか好みでないかの2択で言うなら「超好み」

坂本さん、コミカルとの親和性とカメレオン俳優ぶりがとにかくすごい!個性が爆発している…!

今回坂本さんは老若男女問わず実に10役を1人で演じ分けながらピアノを弾き、歌って踊るという結構無茶苦茶な事をやっているのだが
その10役の演じ分けを眼鏡以外の衣装替え無し、声色・所作の使い分けだけで見事表現していた。そこには確かにオッサンやオバさんやキャピキャピした若い女の子や色っぽいバレリーナや訛ってる粗野な消防士やクソガキ…etcが居た。ブラボー!!

特に色っぽいバレリーナを演じている時の所作の美しさには感嘆するばかり。
それまで屈んだり、崩して立っていたりしているのにバレリーナになった瞬間頭の先からつま先まで綺麗にピンと真っ直ぐになり長身でしなやかでスタイルが良いバレリーナに切り替わるさまは見事としか言いようが無かった。

ずっと出ずっぱり動きっぱなし喋りっぱなし緻密なタイミングでキャラクターが入れ替わり立ち替わりだから集中力も使うだろうし消耗は激しい事は容易に想像がつくが、演じている坂本さんの見事な吹っ切れぶりにこっちがとても気持ちよくなった。

あと、最後の方にどうしても披露したくてしょうがなかったらしいベッタベタで超ダサい(褒め言葉)80sシンセミュージックのオンステージが最高すぎたwwどんだけ気持ち良さそうなんだよw

松尾貴史さんとの掛け合いも息が合っていて良いコンビだったなあ。それにしても松尾さんの声、よく通るしもっと聴いていたい心地よく素敵な声ですわ。恥ずかしながらナレーションとかミラクル9などでクイズに強い知識人のイメージが強かったので渋くてコミカルかつ格好良い役者さんとしての姿はとても新鮮だった。松尾さんが10役演じ分けるのも見てみたかったな〜

あとはアートワーク好きとしてはパンフレットも最高でしたね。表紙の紙のチョイス、黒とゴールドの調和、コミカルと可愛さと格好良さが共存する妙齢の男性2名のビジュアル。
もう一冊買えばよかった…

もう一度観たいと後ろ髪を引かれる思いを残しながらここら辺で〆ます。